イギリスSIMを選ぶためのポインタ

イギリスを旅行するときにどこの通信会社のSIMを選択すべきかについて、判断のポイントおよび根拠へのポインタをまとめる。

1週間程度の旅の場合

まず旅が一週間程度という短期間の場合、時間は貴重である。わざわざ通信会社の店舗をさがして契約をしてたりするとあっという間に半日を費やしてしまいかねない。

短期間な旅のばあいは、やはり以前に書いた Ireland RED ROAMING がおすすめである。

room661.hatenablog.jp

理由は

  • 日本にいながらSIMが手に入る。
  • APN設定の方法などが拙ブログ他いくつかのサイトで日本語で解説されている
  • 旅行中にチャージ (top up) できるのはもちろん、出発前でも可能
  • 英国内だけでなく、ヨーロッパのトランジット地でも利用できる
  • 英国内であれば一日あたり €1.99 で200MBという明朗会計。
    • 動画を見たりしない限り一日で使い切れないほどの通信料。
  • 国際ローミングとして利用することになるが、観光地ではほぼ文句なしの通信品質
  • (期限が切れるまでは) 他の地域への海外旅行にも利用可

ただし注意しなければならないのは、eBayで購入してから家のポストへ届くまでに 9〜14日 程度の期間を見ておかなければならないこと。 またネットワークが 3G であることにも注意。

準備期間が限られている場合は次の章をご覧アレ。

もっと長い期間の旅の場合 / 目的地が郊外の場合

わりと時間に余裕のある旅あるいは目的地が郊外の場合は、現地で プリペイドSIM (現地では pay as you go とか PAYG [ペイジー] と言えば通じる) を調達することをおすすめする。用途によっては RED ROAMING よりも安上がりに済む。空港の自販機で購入できたりもするので、うまくいけば「安い」「早い」が両立することも。

英国では

あたりが4強で、これらの他に

  • giffgaff
  • Orange
  • Talkmobile
  • Tesco Mobile
  • T-Mobile
  • Virgin Mobile
  • ASDA Mobile
  • Co-Operative Mobile
  • Delight Mobile
  • Libra Mobile
  • Lycamobile
  • Mobile by Sainsbury's
  • The People's Operator
  • Vectone Mobile

などがあるそうな。

ではどういう基準で選択すればいいか。

お値段で比較

とにかく安いプランがいい、という方は次のサイトあたりをご覧になればどうでしょう。

Compare PAYG Sim Card Deals. Pay As You Go Comparison

ただ私の個人的な所感としては、値下げ合戦はもう飽和していてそれほど大きな違いはなさそう、という感じです。

テザリングの可否で比較

テザリングしたい方はこちらから。テザリング不可のキャリアもあります。

www.cable.co.uk

(記事の更新日に注意)

まず PAYG tethering という項で可否を確認しよう 。

有効期限による比較

仕事で英国に行くなど、今後も幾度か行くことになる方はSIMの有効期限で選択しても良いかと。毎回渡英のたびにSIM調達するのは面倒だ。

いずれのリンクも記事の更新日に注意を。

www.cable.co.uk

kenstechtips.com

多くのキャリアが、未使用期間が180日を超えるとSIM失効としているのに対して、会社によっては270日というところもあるのかな。

細けぇことはいいんだよ、という場合

細かく比較検討するのは面倒だ、とにかく便利に使えればいいんだよ、という方は EE でEEんじゃないでしょうか。

ee.co.uk

旅の準備

何はともあれ、アダプタ & タップ ですね、今日日。下の2点を買っていればとりあえず世界中どこへでも行ける。この2つはじつは合体可能な構造になっている ので手荷物の中に入れてもかさばらないのが良い。空港での待ち時間に充電することを考える場合はぜひ手荷物に入れておこう。

サンワサプライ ゴーコンタップ ホワイト  RW47WH

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上の2点、携帯性は大変すぐれているのだが簡素な構造のためプラグの固定がやや不安定である。充電しているつもりがいつの間にかプラグが抜けていた、なんてことを経験することもしばしば。

携帯性を若干犠牲にしてもしっかりしたものが欲しいのであれば、次のものがオススメ。少ない移動で長期滞在する方はこちらのほうがいいかと (ちなみに私は両方持参します)。

最近はUSBで充電できる機器が増えている。USBで充電できるものはUSBで済ませる方針に統一するとタップの数が少なくて済むので荷物が小さくなる。給電専用USBハブを一つ持って行けばいい。自宅で使うにも有用なので安い買い物だよ。

海外旅行ではスマートフォンのバッテリーの切れ目が運の切れ目となることもある。日本で使用するよりも早くバッテリーを消費する (頻度が多くなるから)、ということを頭に入れて事前に対策を講じておきたい。外部バッテリーである。10000mAh ほどあれば地球の裏側へのフライトでゲームをやり尽くすにしても足りるんじゃないかな。

イギリスのコンセントはBFです。滞在中プラグを差しっぱなしにしておきたい機器に対しては、貴重なタップ穴を占有する代わりに専用の変換タップを用意しておくのが良いでしょう。上のUSBハブなどがそうですね。

日章工業 変換プラグセット(BFタイプ2ヶ入り) L-05

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あと中〜長期で旅行する方に。80リットル以上のトランクで旅行される場合、受託手荷物 (搭乗の前にカウンタに預ける荷物) の重量が思いがけず重重量になっている場合がある (私はこれに気づきませんでした)。航空会社によって異なるが無料許容量上限を23kgとしている会社が多い。往路復路ともに荷物のパッキングが終わったらスケールで計っておくべし。

4axes デジタル ラゲッジ チェッカー 1mメジャー内蔵 最大計量50kg

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そもそもだが荷物が大きくなるような旅の場合はハードタイプのスーツケースを選んではいけない。大きく重い割に容積が小さいのである。ソフトケースを選ぶべきなのである。