でもやっぱり残念

1冊の単語帳を1127日かけて2周したら語彙力が1万2千語になった: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる という記事に対して、こうブコメした。

1冊の単語帳を1127日かけて2周したら語彙力が1万2千語になった

残念。単語帳で英語力を上げようとする行為は受験勉強がもたらす悪弊。基礎があるならその時間で英語の小説を読め、初見の単語を文章ごと書き出し音読せえ。あんたのその日本語の語彙力は読書で向上させてきたんやん

2024/09/22 22:01

そしたらこういう返歌がついた。

1冊の単語帳を1127日かけて2周したら語彙力が1万2千語になった

「残念」とコメントする神経が分からないし、それにスターが集まるのもなんだかなぁという感じ。

2024/09/23 06:42

うむ、確かに冒頭から「残念」と書くのは無神経で言葉足らずで誤解を招く。これは反省せねばならない。でもやっぱり「残念」という感想に間違いはない。学習の習慣化と単語力の向上はすばらしいと思うけど「時間の使い方が残念」だ。

引用元のdainさんが英語を勉強する理由はこれ。

確かにその通りなのだが、やり直し英語を積み重ねてきて分かってきたことがある。それは、「読むべきものを選ぶために、読めるようになる必要がある」という点だ。

言語を読むうえで基礎的な単語の知識は必要だ。でも単語力が向上したところで英文が早く読めるようにはならないし、英文をナナメ読みできるようにはならない。禅問答のようだがやはり大量に多様に読む・話すというプロセスを経ずに「読むべきものを選べるように」は達成できない。

大学生とか20代前半の方が Merriam Webster を通読しようとするのなら素晴らしい、支持する。この冒険で得た知見は将来英語社会に足を踏み入れたときにあなたの人生を大いに彩るだろう。

わたしはdainさんのブログの20年来の読者である。だからdainさんがそれほど若くないということを知っている。Merriam Webster を2周3周するよりももっと良い時間の使い方があると思うのだ。英語の勉強のための勉強ではなく「(仮想) 英語世界で生活」のステージに進んだほうが良いのではないかと。

番外・TOEIC について

勤務先の企業ではTOEICでx点以上を取得しなさい (さもないと昇進がないよ)、とされている。若い後輩たちは一生懸命勉強しているみたい。どう勉強しているの、と尋ねるとやはり (Merriam Webster ではなく、日本出版の) 単語帳を暗記している、という。でもそれを一生懸命覚えたところで、どれほどの単語が TOEIC テストで現れるんだろう。海面に無闇に漁網を投げるような行為ではないのかな。

「テストは最後まで回答できるの」と尋ねると、設問が多すぎて後半の読解パートの大部分が未回答になってしまって、と言う。それはそもそも文章が読めてないので、単語暗記をやるかわりに毎日30分でも英文を読む習慣を2年ぐらいやってみればいいんじゃない?と助言すると苦虫を噛み潰したような顔が返ってくる。助言は難しい。